プロセラピストの鐘ヶ江(かねがえ)です。
コロナが流行している昨今「免疫力を上げましょう」
と言われていますが、そもそも免疫が何かご存知ですか?
恐らく詳しく説明できる方は少ないと思います。
免疫のシステムが理解できると、自ずと免疫力を高めるためには何をすればいいかがわかってきます。
結論を言ってしまうと腸内環境を整えれば免疫力は向上するのですが、これは腸内に全身の免疫の70%が集中しているからです。
そして、腸内環境を整えて免疫力を上げる最も効率の良い健康法は酵素ダイエットです。
酵素の力で腸内のバランスを整えて免疫細胞が正常に機能できるようになるからです。
本日は免疫の仕組みを知って頂いて、その上で、酵素ダイエットがどうして免疫強化に優れているのかを理解していただければと思います。
ご自身とご家族の健康のためにもぜひ参考にして下さいね。
目次
口は病原菌の入り口!消化器官の免疫システム
免疫とは疫(えき)から免れる
つまり病気などから逃れるということを意味する言葉です。
身体の外の世界は病気の原因となるたくさんの雑菌などに溢れています。
そうした身体の害となるものを食事の時に取り込んでしまうリスクはかなり高いです。
なぜなら消化器官は体内でありながら外とつながっているからです。
中が空洞で外繋がっているちくわのようなイメージです。
体内でありながら外部と直結しているので消化器官にはそうした悪い菌を無毒化する機能が集中しています。
消化器官は口から始まり胃、小腸、大腸、校門にいたるまで一本の管になっていますが、
その中で最も長いのが腸です。
大腸の内壁を拡げると、その表面積はテニスコートの半面(約100平方メートル)
小腸の内壁を拡げると、表面積はテニスコート1面(約200平方メートル)もあります。
この表面積を活かして吸収と免疫機能を両立させているのです。
自己と非自己を認識して吸収と排除を区別する
免疫システムはまず、自己と非自己を認識することから始まります。
敵・味方区別なく細胞を攻撃していたら身体が壊れてしまうからです。
それに食事で摂取した栄養素まで害とみなしてしまったら吸収せずに排泄してしまいます。
また、食品に含まれるアレルギー元に過敏に反応してしまうと食品アレルギーを起こしてしまう場合もあります。
だから腸管免疫系では食べたもののうち有害性のない物は免疫対象とせずに攻撃しない仕組みを持っていて、しっかりと選別をしているのです。
この腸内に入ってきた物を免疫対象にするかしないかの仕組みを経口免疫寛容といいます。
これが正常に働かないと栄養が吸収できなかったり、食物アレルギーを引き起こします。
自然免疫と獲得免疫で身体をウイルスから守る
免疫システムは先制攻撃をする前衛部隊と、
ウイルスに対する武器を作ってから総攻撃をする後衛部隊の隙の生じぬ2段構えです。
<自然免疫>
前衛部隊は常に体内を監視していて、侵入者を見つけるといち早く攻撃します。
この先制攻撃のシステムを「自然免疫」と言います。
主に単球(マクロファージ)、顆粒球、ナチュラルキラー細胞がこれを行います。
そして前衛部隊からの情報を分析して武器を作り、総攻撃をするシステムを
「獲得免疫」と言います。
いわゆるワクチンはこのシステムを利用した方法ですね。
<獲得免疫>
小腸粘膜には消化吸収効率を高めるための「絨毛」があります。
また、絨毛がない平らな「パイエル板」という部分があります。
このパイエル板周辺には樹状細胞、T細胞、B細胞など獲得免疫の主要な免疫細胞が集まって存在してます。
M細胞で病原体(抗原)を取り込み、ヘルパーT細胞、B細胞へと情報を伝えます。
M細胞で抗原を取り込むとマクロファージや樹状細胞が受け取って分解・断片化します。
そして断片化した「抗原」をヘルパーT細胞に提示します。
断片化した抗原を受け取ったヘルパーT細胞は、キラーT細胞とB細胞に情報を送ります。
情報を受け取ったキラーT細胞は、病原体を殺す「殺し屋」
情報を受け取ったB細胞は、抗体という武器を作る「化学兵器部隊」
として働きます。
これが獲得免疫の主な役割です。
以上の免疫システムにより人間は病原体から守られているのです。
この腸管免疫には体内の免疫の70%が集中しているので、腸の働きを正常に保つことが健康に直結します。
腸管免疫と腸内細菌の関係性
近年の研究の結果で腸管免疫の発達や働きを維持するために腸内細菌が重要な役割をしていることが明らかになってきました。
腸内の細菌のバランス(腸内フローラ)を正常に保つことで内臓が守られ、免疫機能もしっかりと働くからです。
腸内フローラを構成している腸内細菌は、食物繊維やオリゴ糖といった小腸で吸収できない物質をエサとしています。
人間の力で吸収できないこれらの難消化性成分を大腸の細菌たちは分解・発酵します。
その過程で短鎖脂肪酸という酸を作り出し、悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整えます。
腸内が清潔に保たれていれば腸管免疫をコントロールする細胞もしっかりと活動することが可能で、免疫機能が向上することが知られています。
例えば小腸では乳酸菌が存在してると経口免疫寛容がしっかりと機能しやすいです。
この機能が正常なら栄養素と病原菌をしっかり区別できるのでアレルギー反応なども起こしにくくなります。
大腸ではビフィズス菌が存在していると腸内細菌による免疫機能が活性化しやすいです。
ビフィズス菌は殺菌作用の強い酢酸を作り出し、病原菌の増殖を抑えてくれます。
また酪酸産生菌が作り出す酪酸が制御性T細胞を活性化してくれます。
制御性T細胞とは過剰な免疫反応を抑える効果のある免疫のブレーキ役です。
こうした腸内フローラの働きにより腸管免疫と腸内細菌の相互作用で身体が守られてます。
腸内フローラを整えるには酵素ダイエット
本日はあまり難しいところまでは踏み込まず、簡略化してお伝えさせて頂きました。
内容をまとめると以下の通りです。
- 消化器官は病原体の入り口だから腸内に免疫が集中している。
- 免疫には腸内に入ってきた物を栄養と病原体に区別する機能が備わっている
- 自然免疫と獲得免疫という高度なシステムで病原体を撃退している
- 腸内細菌のバランスが免疫力に影響する。
今日の内容を何となくでも理解していただければ、人間には素晴らしい免疫システムが備わっているということを納得して頂けると思います。
しかし、実際は腸内環境の乱れによりこの高度な免疫システムが働きにくくなっているのも事実です。
食の変化や食品添加物の影響で腸に過度の負担が掛かっているのです。
腸内フローラが乱れて免疫力が下がっていては、せっかくマスクや消毒をしていても、ほんのわずかのウイルスにも負けてしまう可能性があります。
だから私たちは自分自身の免疫力を高める必要があります。
そのための最も効果的な手段として酵素ダイエットがあります。
ダイエットと名前がついていますが、いわゆるファスティングといった健康法です。
食事を酵素ドリンクと置き換えることで過度に疲弊した腸を休ませることが出来るのです。
消化という大変な作業を休んで腸が機能を取り戻せば腸内細菌のバランスも整います。
腸内細菌のバランスが整えば腸管免疫も正常に働くので免疫力が向上するのです。
詳しくはこちらの記事で解説しているので参考にしてみて下さい↓↓↓
このように酵素ダイエットには人間が健康に生活を送るための要素が詰まっていますので、免疫力を上げたい場合にもぴったりの健康法です。
ただし、酵素ドリンクの選び方を間違うと免疫アップの効果も薄れてしまいます。
特に食品添加物などが含まれる酵素ドリンクは絶対に避けるようにして下さいね。
酵素ドリンクの選び方やオススメについてはこちらの記事で解説してます↓↓↓
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酵素ダイエットはプチ断食といった朝食を置き換えるだけの方法もありますので、初心者の方でも簡単に試せます。
ぜひあなたの生活にも取り入れてみて下さい★
腸内環境や、睡眠、自律神経のバランスが取れれば体調はかなり良くなりますよ。