こんにちは^^
プロセラピストの鐘ヶ江(かねがえ)です。
唾液力という言葉を聞いたことありますか?
「唾液はデンプンの分解をする働きでしょ?」
くらいの認識の人が多いと思います。
でも実は唾液には100種類以上の成分が含まれていて、人間の生命活動には必要不可欠な液体なのです。
昨今のコロナ対策として免疫強化が重要ですが、唾液の持っている免疫力がすごいのです。
そして、実は酵素ダイエットが唾液の力をアップすることが分かっています。
何故なら酵素を生み出す食生活が、そのまま唾液の成分を作り出す過程と同じだからです。
今日は酵素ダイエットが唾液力を強化して、免疫アップに繋がるお話です。
目次
噛むことで血液がポンプされ全身の循環が促される
「ご飯はよく噛んで食べなさい」
これは誰しもが一度は言われたことのある言葉なのではないでしょうか?
一見たわいもないこの言葉ですが、凄く深い意味が込められています。
「しっかり噛むことによって唾液の分泌が増えて、酵素の力によって食物を吸収しやすくしてくれる」ということは何となく聞いたことがあると思います。
ですが、唾液の力はそんな当たり前のことだけではありません。
噛むという行為は筋肉によって行いますので、その振動が全身に行渡ります。
それがポンプのような役割となり、脳や末端にまで血液を送り届けてくれるのです。
噛んで唾液を出すという行為自体が血液循環を促す運動になっていたのです。
唾液の持つ効果・作用が万能薬
唾液にははっきりとわかっているだけでも、20種類以上の酵素と10種類以上のホルモンが含まれています。
けがをした時に「唾を付けときゃ治る」というのもよく耳にしたと思います。
これも唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素の働きの一種です。
解毒殺菌効果のあるペルオキシダーゼの働きによって細菌やウイルスなどを無害化することが出来るのです。
これ以外にも唾液には以下のような力が備わっています。
- 消化作用
- 自浄作用
- 抗菌免疫力強化作用
- pH中和作用
- 歯の修復作用
- 粘膜保護修復作用
- 脳の老化予防
はっきり言って一言では語れないほどの効果があります。
中でも免疫力を強める作用や細胞を修復する作用、脳の老化を予防する作用には目を見張るものがあります。
唾液中に含まれるIgAによる免疫力が抜群
人間の持つ免疫の中でも抜群の働きをしてくれるのがIgA(免疫グロブリンA)です。
唾液中の抗菌物質の中では最も含有量が多く一日50mg以上分泌されています。
このブログでは腸内での免疫力の凄さを語っていますが、言うなれば腸の免疫は最終関門。
IgAは体内に入ろうとするウイルスや細菌の侵入を防ぐ最初の関門という訳です。
唾液の成分が正常で免疫力が高ければ、腸に行く前にバイ菌たちは無害化されます。
腸では死骸を老廃物として排出するだけで済むという絶対不落の二段構えなのです。
グロースファクターBDNFが脳の老化を予防する
IgAと連動しているグロースファクターという物質があるのでご説明します。
グロースファクターはたんぱく質の一種です。
細胞の活性化や修復を促進する働きがあるのでこれも重要な役割の一つです。
BDNFというたんぱく質はストレスによる脳の神経細胞へのダメージを抑えてくれます。
唾液は血液から作られるので、唾液と血液は互いに循環しあっています。
この時、唾液腺で作られたBDNFは血液脳関門を通過して、脳に働きかけるのです。
血液脳関門を通過できる物質は限られているので唾液は非常に貴重な働きをしてくれます。
またaFGFというたんぱく質はコラーゲンやヒアルロン酸などの増産のシグナルを出して生成を助ける働きがあります。
なので肌を再生したり、瑞々しさやハリ、弾力を保つためにも重要な役割をしています。
これ以外にもラクトフェリンやリゾチームなど、抗ウイルス作用を持つタンパク質が多く含まれているので、唾液は命の水とも言えるわけです。
唾液中のIgAを増加させるカギは大腸発酵の短鎖脂肪酸
噛むことで唾液の分泌を促すことが出来ますが、よく噛めば何を食べてもいいという訳ではありません。
免疫力強化のIgAを増やしてくれる食物があるのです。
それは発酵食品と食物繊維です。
発酵食品や食物繊維が食物として体内に取り込まれると、最終的に大腸まで行きつきます。
そして大腸では善玉菌の働きによって食物が発酵されます。
この発酵する時に代謝産物として生成する短鎖脂肪酸が重要なカギです。
短鎖脂肪酸は腸内を清潔に保ってくれて、それだけでも免疫力アップに繋がります。
ただ、その働きは腸内だけに収まりません。
大腸で生成された短鎖脂肪酸は腸壁から血液へと吸収されて全身を巡ります。
そして、唾液腺にある短鎖脂肪酸センサーまで到達すると、それに反応するように唾液中にIgAを分泌するのです。
短鎖脂肪酸が唾液腺に到達することにより、唾液の殺菌作用・免疫強化作用が保たれて、私たちを病気やウイルスから守ってくれているのです。
酵素ダイエットが唾液力の成分を強化してくれる
酵素ダイエットでは発酵食品や野菜などの食物繊維をたくさん取ります。
そうすると腸内細菌のバランスが正常になり、基礎代謝が上がり痩せます。
また新陳代謝も上がるので肌質改善といった美容効果もあるのが特徴です。
ですが、酵素ダイエットは減量効果・美容効果だけではないのです。
むしろ本来の目的はファスティング効果による「デトックス」なのです。
腸内環境を整えて毒素や老廃物を排出することこそ真骨頂です。
身体に悪い物を体外へ吐き出すので免疫力のアップにも繋がるのです。
そして、酵素ダイエット中は善玉菌の働きが活性化されるので、腸内で短鎖脂肪酸がたくさん作られるようになります。
腸内での短鎖脂肪酸の増加に伴い、唾液腺でもIgAの分泌量も増えるので免疫力アップしてコロナみたいなウイルスを無害化することができるのです。
唾液腺は活性酸素に弱いので発生を抑えなければいけない
唾液の分泌量が減ってしまうので活性酸素の発生を抑えることも重要な要素です。
何故なら唾液腺は活性酸素に非常に弱く機能が低下してしまうからです。
活性酸素の9割は腸内で発生していると言われています。
つまりは腸内環境の改善がカギということです。
腸内環境が乱れると腐敗物質が発生します。
それを無害化するために活性酸素が生まれるのですが、活性酸素が発生しすぎているのが現状です。
そこで酵素ダイエットをすることで、腸内の腐敗物質を減らして活性酸素が発生させないようにすることが大切です。
活性酸素と腸内の関係についてはこちらの記事を参考にしてみて下さい↓↓↓
腸内を整えることによる免疫力強化のパワーは計り知れません。
たかがダイエットと侮ってはいけないのです。
太っていない人も酵素ダイエットで免疫力をアップして頂ければと思います。
コロナウイルスに立ち向かうには免疫力を上げるしかない
この記事を書いているのは2020年7月6日ですが、コロナ感染者は連日100人を超えているような状況です。
6月30日に117人を記録して、7月5日には240人と推移しています。
はっきりいって3密を回避とかマスクとか自粛だけで全てを防ぐことはできません。
自分自身の免疫力を上げるしかないのです。
幸いなことに現段階のコロナウイルスは感染力は強いですが、殺傷能力に関してはまだ人間の免疫力でも抵抗できるレベルです。
健康的な身体でいればもし、ウイルスが入ってきたとしても無害化することが出来ます。
手洗いや消毒も大切ですが、24時間消毒し続けることは不可能です。
あなたを守っているのは何者でもないあなた自身なのです。
あなた自身を守るため、そしてあなたの大切な家族を守るためにもまずはあなた自身が健康でいて下さい。
自分が健康でいることは周りの人たちのためにもなるのです。
酵素ダイエットのファスティング効果に「オートファジー」というものがあります。
これは壊れた細胞やウイルスを消化吸収して細胞を蘇らせてくれるという免疫力強化に欠かせない働きの一つです。
これについては別記事でまとめてあるので参考にしてみて下さい。
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